建設業許可・経営事項審査電子申請システム（JCIP）とは
長崎で建設業許可をお考えなら、お手頃価格で親切・安心・迅速対応の「行政書士 中村法務経営事務所」にご相談ください。
行政書士 中村法務経営事務所の行政書士「中村」です。
さて、政府のＩＴ国家戦略の一環として、令和５年１月１日より、建設業許可においても電子申請が可能になったのは以前もこのブログでお話ししたとおりです。
この建設業許可の電子申請は、「建設業許可・経営事項審査電子申請システム（通称JCIP）」を使用して行います。
「建設業許可・経営事項審査電子申請システム（通称JCIP）」とは、インターネットに接続されたPCで利用できるシステムで、インターネットで次のサイトにアクセスすることで使用できます。
JCIP TOPページ ⇒ https://prod.jcip.mlit.go.jp/TO/TO00001
※国土交通省 建設業許可・経営事項審査電子申請システム（JCIP）操作マニュアルより
このJCIPを使用すると、営業所のパソコンからインターネット経由で申請や届出ができるようになります。
もう、申請や届出のたびにお役所に出かけなくても大丈夫になる訳です。
ちなみに、JCIPでは建設業許可の次のような手続きを電子申請できます。
- 建設業許可申請（新規、許可換え新規、般・特新規、業種追加、更新）
- 変更届（事業年度終了届出書含む）
- 廃業届
- 経営事項審査申請
その他にも、JCIPを導入すると次のようなメリットがあります。
- 法務省（登記事項証明書）や国税庁（納税情報）等とのデータ連携により、該当する書類の取得や添付が必要なくなります。
- 外部のアプリケーション等で作成したデータの取り込みや、前回申請したデータを利用した申請書類の作成ができますので、入力の手間が省けます。
- システム上でエラーチェックや自動計算を行いますので、申請書類の作成ミスが減ります。
ここまでで、「あれ？GビズIDじゃないの？」と考えたあなた、当ブログをよく読んでいますね。
そうです、JCIPを使用するにはJCIPでアカウントを取得するのではなく、「GビズID」のサイトでアカウントを取得する必要があるのです。
「GビズID」とは、様々な行政手続等において、手続を行う法人を認証するための仕組みです。
GビズIDのアカウントを取得すれば、ひとつのID・パスワードで、本人確認書類なしで様々な政府・自治体の法人向けオンライン申請が可能になります。
GビズID TOPページ ⇒ https://gbiz-id.go.jp
オンライン申請を可能にするためには、申請をした者（法人）が間違いなく本人であることを確認（証明）するプロセスが重要ですが、普通にやっているとシステム毎にそのプロセスを用意する必要があり、非常に無駄で手間がかかります。
そこで、政府・自治体の行政手続きに使うシステムについては、その部分を独立したシステムにしてひとつで済むようにした訳です。
それが、GビズIDなのですね。
GビズIDのアカウントを取得していれば、JCIPだけでなく国土交通省の「賃貸住宅管理業登録等電子申請システム」や「IT導入補助金」の申請など、様々なオンライン申請に使えるようです。
社会保険、雇用保険関係の電子申請にも使えるようですし、将来的には国税なんかも対応するようですので、事業者の方は今のうちにアカウントを取っておいて損はないかもしれません。
⇒ 【関連ブログ】電子申請におけるGビズIDアプリの認証について
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